言語はおもしろい。
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応用編1月号 P.93 rienの位置について
今日の放送では2つの位置を紹介していました。
いろいろ関係者とかに見つかるとあれなので、
くわしくは書きませんが、
▼単純時制:動詞の後ろ
・Tarao ne dit rien.
タラオは何も言わない
・Tarao ne me dit rien.
タラオは私に何も言わない
▼複合時制:過去分詞の前
・Tarao n'a rien dit .
タラオは何も言わなかった
・Tarao ne m'a rien dit.
タラオは私に何も言わなかった
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で、このrienの位置については、
3つだけ! おぼえるととても便利です。
愛読書のひとつ、
古いけれど超おもしろいフランス語文法の本(白水社・1959年発行)の
p.194を参考に、ざっくりまとめると
<rienの位置は3つだけ!>
1. 単純時制:動詞の後ろ
・Katsuo ne comprend rien.
カツオは何も理解していない
2.不定法:不定法の前
・Katsuo ne veut rien comprendre.
カツオは何も理解したくない
3.複合時制:助動詞と過去分詞の間
・Katsuo n'a rien compris.
カツオは何も理解しなかった
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※文法マニア向け
以下は、ややこしい説明がお好きな方のみどうぞ。
<実は似てるよ!3つのパターン>
Cf.同P194
bien,rien,toutの位置はよく似ている。
不定法では不定法の前、複合時制では助動詞と過去分詞の間。
▼bien,rien,toutの位置:似ている3つのパターン
1. 単純時制:動詞の後ろ
・Je le comprends bien. それをよく理解している
・Je ne comprends rien. なにも理解していない
・Je comprends tout. すべて理解している
2.不定法:不定法の前
・Je veux le bien comprendre. それをよく理解したい
・Je ne veux rien comprendre. 何も理解したくない
・Je veux tout comprendre すべてを理解したい
3.複合時制:助動詞と過去分詞の間
・Je l'ai bien compris. それをよく理解した
・Je n'ai rien compris. 何も理解しなかった
・J'ai tout compris. すべてを理解した
感受、感謝。