2012年4月11日水曜日

「サガン」というペンネーム


「サガン」というペンネームは、マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』の登場人物から引用されている...ということを踏まえまして、 プルーストやサルトルにも影響を与えた哲学者アンリ・ベルクソン(Henri BERGSON)を仮に、サガン文学の祖父としましょう。 
    
実は、『悲しみよ こんにちは』にも、ベルクソンが登場します。良いシーンであり、とても気持ちが分かります。原書を読み進める中で、翻訳では見えなかった、哲学的何かが見えるかもしれません。哲学って祖父の匂いがしますよね。(私の祖父は2人とも早くに亡くなってしまい祖父という観念を知りません。だからそう思うのかもしれませんが…)ワクワク。
Henri Bergson, né le 18 octobre 1859 à Paris où il est mort le 4 janvier 1941, est un philosophe français. Il a publié quatre principaux ouvrages : d’abord en 1889, l’Essai sur les données immédiates de la conscience, ensuite Matière et mémoire en 1896, puis L'Évolution créatrice en 1907, et enfin Les Deux Sources de la morale et de la religion en 1932. Il a obtenu le prix Nobel de littérature en 1927. Son œuvre, tombée dans le domaine public au 1er janvier 2012, est étudiée dans différentes disciplines : cinéma, littérature, philosophie, neuro-psychologie, etc.



今回、原書を読むにあたり、半世紀ぶりに、『悲しみよ こんにちは』の新訳(1955年/2008年)がでていましたので、原書と一緒に購入しました。最初に朝吹訳を読んでしまっていること、また好みはあると思うのですが…個人的には、新訳の河野訳は文章が固く幼くなってしまった印象を受けます(妙にひらがなが多いのも苦手要素のひとつ…)。というわけで、比較をしつつも、朝吹訳をメインに読んでいこうと思っています。