2009年12月21日月曜日

(・愛・)12月20日の<東京詩>

 
「12月20日を微分する<東京詩>ワークショップ」
1を聞いて10を知ることが出来ず、いつも心に思うのは、1を聞いて10にすること。フランスともだいぶ関係がある「12月20日を微分する<東京詩>ワークショップ」の備忘録です。

前半 街に出て詩を書こう。
1.うれしい付箋  
2.妻恋坂

後半 清岡先生のトークタイム
1.1~4部
2.Q&A

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◆前半 街に出て詩を書こう。

ルール
・400字以内
・年・日時・地名が特定できる要素を盛り込む。

1.うれしい付箋
15人が3人ずつのグループに分かれ5つの街に出て12月20日を微分して1時間後に戻ってくる。帰ってきたらみんなの前で自分の詩を朗読。最後にみんなの詩の中から自分のお気に入りの詩(3編)を選んで付箋をつける。

ボクたちのグループは、これがブラタモリで紹介していた神田川ですよね、なんて話をしながら秋葉原に出かけました。秋葉原駅のガードをくぐり、「ドラクエのアイテム」をDS同士で交換をしている一叢を見に行こうと交差点を渡っている時に「ミニスカートのサンタクロース」の衣装を着た人たちとすれ違ったのです。ということで、ボクの詩のタイトルは『ミニスカートのサンタクロース』。詩の内容は詩集を出すときに入れたいぐらい気に入っているので残念ながらここには書けません。

朗読の後、ボクの詩に付箋が2つも(!)ぴとっと付いていました。とても嬉しかったので、その2枚の付箋をこっそり持って帰って来ました。ありがとうございます。勇気が枯れそうになった時にお守りにします。感謝。

2.妻恋坂
「妻恋坂」といういかにもフィクションで作ったような地名を詩の中で引用しましたが、実際に秋葉原にある地名です。その「妻恋坂」をぷち解説しているページはこちら↓
http://homepage2.nifty.com/tokyo-walk/newpage102.htm

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◆後半 清岡先生のトークタイム
※膨大なのでキーワードをなんとなくカテゴリー別に箇条書きにします。多少言葉が違うところがあるかもしれません。清岡先生、問題がありましたらすぐ削除します。

第一部 都市
第二部 月と光と美
第三部 移動
第四部 上京

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◇第一部 都市

・東京生れの東京育ちの中に「東京」を意識していない人がいる。

・小学生のとき友だちとよくやっていた遊びがある。例えば100円玉一枚(片道の子供料金50円×2)を手に銀座行きのバスに乗る。SONYビルでトランジスタラジオを聴いたりしていた。これが東京体験の最初なのかもしれない。
・中2で東村山。志村ケンよずっと前のこと。高1の自由研究で久米川と新宿を比較。
・高2でディスコで新宿体験。
・「東京詩」の背景に卒論がある。

・アラゴンの「パリの神話」
・遠いものをぶつけると、そこにスパークが起きる
・「都市空間のなかの文学」

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◇第二部 月と光と美


・俯瞰的になる
・花鳥風月の「美」
・「月」という「美」の意識の系譜に参加する
・「月なんかいらない」→参加しない→ネオンの光があるから→消費文化


・ネオンの光、コンビニの光→現代の消費的な部分
・ガスコンビナートの光↓「美」


・日本人の自然観 「終戦」と「敗戦」

・「家族ゲーム」 ガスコンビナートの光に「美」を見出す
・新任の絵の先生の描いたガソリンスタンド
・フランシス・ベーコン 自画像
http://www.worksonpaper.jp/publications/books/b/francis_bacon_1.html

・ある種の「美」を意識していた
・何かを建てるときに「美」を意識しないデザイナーはいない
・カギ括弧付の「美」ではないけれど、違う種類の美は意識していた

・エッフェル塔に「美」を見出した若いアーティストたちの感性
・アポリネール

アポリネール;『カリグラム』(Calligrammes, 1918年)では、文字で絵を描くという斬新な手法で高い評価を得た。

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◇第三部 移動

・乗り物から見る「視覚体験」(第2東京タワー)
・鉄道唱歌(1900年5月10日)
・1900年5月28日 オルセー駅 鉄道の時代
                     ↓
・リュミエール兄弟が撮影した「電車が入ってくる駅」
・最初の「動画体験」

・都市の範囲 その日のうちに帰れる
・徒歩→自転車→自動車
・「中央フリーフェイ」 八王子も都市の一部へ
・「情報の範囲」と「都市の範囲」

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◇第四部 上京

・啄木→現代アーティストの歌詞
・「神話」的な上京物語

・フランス語→フランス発ワールドミュージック

・19世紀 パリ 監視の街
・20世紀 NY 垂直のビルとエレベーター 水平の地下鉄
・21世紀 上海5年 東京30年

・パリとNYのシステム遺制 オリジナリティではない
・復興 計画→再現

・東京を動かしてきた、上京してきた人たち
・地元 異文化に興味がない→上京しない→人がいない東京

・笑点 捨てられそうで捨てられないものは
・ボードレール A une passante
・ボードレール 群集 センター街は快感か不快か

・必要消費と選択消費


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Q&A 1

管先生 ・言葉はそこにないものを描いている

(!) 感電。感謝。

ボクがあのとき質問しようと言いかけてやめたこと:
「女の子とすれ違う」というキーワードも文学作品におけるいわゆる「神話」のひとつなのではないかということ。ボードレールのA une passanteと、村上春樹『カンガルー日和』に収録されている「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」と比較して、「女の子とすれ違う」というキーワードも文学作品におけるいわゆる「神話」のひとつなのでしょうか? と質問しかけてやめたのは、村上作品の最後に聞きたかった答えが書いてあったのを想い出したからでした。というわけで、


(・愛・) 2009年12月20日。管先生、清岡先生、本当にすてきな一日をありがとうございました。 
 
 

Black Eyed Peas I got a feeling on Oprah Chicago Flashmob 24th
この映像を観る度に、さあ、今日も毎日に参加しよう! っていう気持ちになります。ボクも群集が好きなのかもしれません。

おおきな映像でご覧になる方はこちら
http://www.youtube.com/watch?v=1aSbKvm_mKA&feature=player_embedded

高画質のロングバージョンはこちら
http://www.youtube.com/watch?v=BcU-vAYxLYw&feature=related

(・愛・)ノ 感受、感謝!