2015年6月13日土曜日

塩味:映画『白い馬』とFleur de sel

フランスのお土産に塩をいただいた。

FLEUR DE SEL
Le Saunier de
CAMARGUE

この3行のフランス語で書かれた塩のパッケージには映画好きの仏語学習者へのメッセージが込められていた。


塩田のある、CAMARGUE カマルグは、1953年のフランス映画『白い馬』(原題:Crin-Blanc)の撮影が行われた場所。

(このことを知らずにこの塩を食べたら、もっと味気ないだろうなあと思う。)

映画『白い馬』のアルベール・ラモリス監督(Albert Lamorisse )は1922年パリ生まれ。清岡卓行先生と同い年。
  
(なんだかいろいろつながりすぎて胸がいっぱいになってきた。)

第6回カンヌ国際映画祭においてパルム・ドール(短編)を受賞した『白い馬』。アルベール・ラモリス監督の1956年『赤い風船』(第29回アカデミー賞の脚本賞。第9回カンヌ国際映画祭でパルム・ドール(短編)を受賞)どちらも大好きな映画です。


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塩のパッケージを見ながら、塩関連の単語、ぷちまとめ。

fleur de sel 塩の精華
marais salant 塩田
gros sel , sel gris 粗塩
sel fin, sel blan 精製塩
saunier 製塩労働者、塩商人
paludier 塩田の労働者→palud(古)沼
cf.ぷちろわ・仏和大

「塩田」を意味するmarais salant のmarais は「沼」。
「塩田の労働者」paludier のpalud(o)-は「沼地、池」の意味。もとはラテン語。

プリニウスの「自然史」にもつながるけれど、塩の歴史って奥深い。もう、おなかいっぱいなので、とりあえず、蔦屋さんで『白い馬』を借りよう。感受、感謝。

saunier ( féminin : saunière)
・Celui qui recueille le sel.
・Marchand de sel.

paludier:
Personne qui travaille et qui récolte le sel dans un marais salant.
cf.wiktionary