2015年5月6日水曜日

語学:人間は考えるチャイである。

ミルクティーと香辛料で作る「チャイ」に凝っている。

最近いちばん好きな組み合わせは

・タカナシの有機牛乳
・加計呂麻(奄美諸島)純黒糖「餅砂糖」
・香辛料:ガラムマサラ+シナモン

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「黒砂糖」をフランス語で調べてみると、
Le sucre muscovado (ou « mascobado ») est un sucre de canne complet, non raffiné en provenance des Philippines et de l’Île Maurice. wiki

マスコヴァド muscovado は英語。いろいろ調べると、結局「黒い蜜」にたどりついた。

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大辞林によると「黒糖」は、
「サトウキビをしぼった汁を煮つめたままの、糖蜜を含んだ砂糖、黒砂糖。」とある。
 
フランス語で「糖蜜」はmélasse

仏和大辞典によると、

ラテン語mel
 ↓
ハチミツ(現代スペイン語 miel)(→フランス語のmiel)
 ↓mela
スペイン語 melaza(糖蜜)
フランス語 mélasse

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ここで、一周していることに気がついた。

mélasseの始めの文字 méla-は「黒い」を意味する合成語要素だ。
méla-/mélan(o)-/mélani-など

わかりやすい例は、

・mélanine F. メラニン(黒色の色素)
・mélancolie F. メランコリー(語源はギリシャ語で「黒い胆汁」これが多いと憂鬱になると考えられていた)
 

なるほどな、ワールド。感受、感謝。