日々、自分がどれだけ何を感受しているか。
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さて、ここで一句!
まずはフランス語から。鶴本のNo.203より。
(電子本だってことは清岡先生に内緒にしておいてください。笑)
L'escargot
Avec peine escalade
Le mont Fuji.
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10回読んで、思うこと。
1.韻をふむ
escargo と escalade
ぺー と え
2.主人公と背景の対比
主人公「かたつむり」と背景「富士山」の対比は、
フランス人でも共感するのかもしれない。
3.Avec peine
元の句の「そろそろ」をAvec peineととらえるには、
意味的にはすこし違和感があるけれど、
韻を優先したと考える。
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元の句は、
かたつむり そろそろ登れ 富士の山
一茶
ポイントは、主人公(かたつむり)と背景(富士山)の距離感。
一茶の距離感はとてもわかりやすく、かっこいい。
高浜虚子「俳句の作りよう」(Kindle ¥0)
No.814に紹介されている、
蟻の道雲の峰より続きけり
一茶
とても遠くから蟻の行列が続いていることを詠んだ一句。
2つの句に共通しているのは、とてもわかりやすい主人公(かたつむり・アリ)で、体積としては小さな生き物である。その主人公と背景との距離感。対比の美。
感受、感謝。