きょうの復習は、
2月号 p.75 「ポイント解説」(4)
主 節:半過去 + 従属節:複合過去
quand を主節の方にかけて訳すと、より自然な日本語になる場合があります。
この「より自然な日本語」になる訳し方について、自分なりに考えてみた。
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ポイントは2つ。
(1)主人公は誰か。
(2)場面を写真に撮ってみる。
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<シーン1>
主人公:タイ子
シーン:サザエさんと電話をしている。ドアのチャイムが鳴る。
- J'etais au téléphone avec Sazae quand la sonnerie de ma porte a retenti.
- サザエさんと電話をしていたら、ドアのチャイムが鳴って。
カギを忘れたノリスケさんが、伊佐坂先生の原稿を待つ間に昼寝でもしに帰って来たのでしょうか、また昼間から酔っぱらって・・・・ま、それはいいとして。
ここで思い出すのは、
なにかの文法書で読んだ「半過去は写真だ」ということ。
J'etais au téléphone avec Sazae quand la sonnerie de ma porte a retenti.
この例文の半過去のシーンを写真に撮ったとき、その写真にはなにが写るのか。
その写真を言葉で描写すると「より自然な日本語」になるのかもしれない。
この半過去形を写真に撮ると・・・電話をしているタイ子さんが写る。
---電話をしているタイ子さん--------
↑ チャイムがなる。
チャイムがなったとき、タイコさんはまだ電話をしていた。
その写真をイメージして翻訳してみると・・・
J'etais au téléphone avec Sazae quand la sonnerie de ma porte a retenti.
写真にはドアは写っていないから、ドアからは訳すことができない・・・
自然と・・・写真に写っている、主人公、電話をしているタイ子さんから訳すことになる。
うん。自分なりには腑におちた。
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ほかの例文でためしてみよう。
<シーン2>
主人公:サザエ
シーン:でかけようとすると、電話がなる。
写 真:でかけようとするサザエが写っている。
---でかけようとするサザエ--------
↑ 電話がなる。
- J'allais sortir quand le téléphone a sonné.
- 出かけようとしていたら、電話がなった。(プチロワ)
お、ぴったりだ。
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さらに、いいことに気がついた。
主 節:半過去
従属節:複合過去
のときは、「---の時」と訳すより
「---してたら」のほうが自然なのかもしれない。
電話をしていたら、でかけようとしていたら、って。
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お、例外だけど、すてきな例文をみつけた。
<シーン3>
主人公:マスオ
シーン:サザエの寝顔をみながら独り言をつぶやいている。
写 真: 眠るサザエの髪を撫でながらやさしい瞳のマスオが写っている。
- J'avais la berlue quand je t'ai éposée.
- きみと結婚したときは甘い夢を見ていたんだよ(仏和大)
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感受、感謝。