今日の復習は、
今週のオープニングでウォーミングアップしていた、
フランス語の時間表現について。
ざっくりまとめると、ポイントは、2つ。
heureは女性名詞だけど、
時間を答えるときのポイントは男性名詞である。
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■heureは女性名詞である。
まず、基本として、時間を訊ねる時のheureは女性名詞。
・Quelle heure est-il? 今何時?
heure が女性名詞なので、quelle を使います。
・次の銀河鉄道は何時に出発しますか?
A quelle heure part le prochain Train de nuit dans la Voie lactée ?
で、2つめのポイントは、
■いま何時かを答えるのは、男性名詞を意識すること。
まず、例文をずらり。
・Il est quatre heures du matin. 午前4時です。
・Il est cinq heures de l'après-midi. 午後5時です。
・ll est six heures du soir. 午後[夜の]の6時です。
・Il est dix heures moins le (un) quart. 10時15分前です。
・Il est dix heures et (un) quart. 10時15分です。
・Il est midi. 正午です。
・Il est minuit. 午前零時です。
この、マークした↑単語。
時間とともによく使う単語、全部男性名詞なのです。
というわけで、heureは女性名詞だけど、
時間を答えるポイントは男性名詞である。
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<例外>
例外として、30分、~時半のように demi を使う時は注意が必要です。
▼demiは、先行する名詞の性数に一致する。でも、いつも単数。
A:Il est trois heures et demie. 3時半 *demieは女性形
B:Il est midi et demi. 12時半 *demiは 男性形
heureは女性名詞なので、一致してeをつけて、=demie
midi は男性名詞なので、そのまま=demi
ふむふむ。
※でも、いろんな辞書に Il est midi et demie とすることもあると書いてあります・・・ややこしやややこしや。
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<余談>
「時間の矢」という概念について、いま思うこと。
たとえば、カレーをつくるとき。
煮てしまったジャガイモは、もとのなまのジャガイモには戻らない。
「時間」は過去から未来へと進む、矢のようなもの。という概念。
で、いま思うのは、
過去の記憶は「時間」を越えて戻ってくる。
思い出そうとしなくても、無意識に戻ってくる。
マドレーヌを食べなくても、夢のなかでも戻ってくる。
その時、記憶はいったん未来(現在)から過去へと進む。
そのたとえば、その記憶を思い出した5秒間。
そのとき、「時間」はどこにいるんだろう。