液体+瓶+ラベル、
この3つで構成されるワインにとって、ラベルは宝の地図のようなもの。
読める人は、楽しめるのです。
Nuits-Saint-Georges
さて、今日のはテーマは「銘柄」です。
まず、そもそも「銘柄」とは?なんぞや。
「銘柄」とは「ブランド」のことです。
・ブランドは元々、自分の家畜などに焼印を施し、他者の家畜と区別するために行われたものである。
・ブランドとは「焼印をつけること」を意味する brander というノルウェーの古ノルド語から派生したものであるといわれている。
・「真新しい」という意味の英語 brand-new も「焼印を押したばかりの」という形容が原義である。wiki
ふむふむ。
では、ここで、教科書代わりの本
『知識ゼロからのワイン入門』 弘兼 憲史 をぺらり。
銘柄については、P10-11です。と言っても、
本を噛み砕いて、わかりやすい風に書き換えていますので、本のほうが100倍詳しいです。
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ざっくり噛み砕くと、
▼ワインにおける「銘柄」=ワインの名前 です。
法律上で「銘柄」は任意の記載事項ですが、
AOCワイン(Appellation d'Origine Contrôlée; AOC アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)
つまり、品質が保障されたワインの場合は通常、「銘柄」を表示しています。
「銘柄」はだいたい、5つに分かれます。
このうちの、どれかが書かれていることが多い。
1.産地
2.ブドウの品種
3.製造元の名前
4.ブランド名(メーカーが独占的に使用する) 命名の由来がわかると楽しい
5.愛称 こちらも、命名の由来が楽しい。
ポイントはこの5つ。でも、4,5は覚えても大変なだけなので、
覚えるポイントは3つ! 1、2、3だけです。
1、2、3は、名前やパターンが、だいたい決まっているのですが、
4、5はオリジナルに付けられた名前が多いので、難しいです。
▼1.産地 これは、地名です。
例えば、
・ボルドー Bordeaux
・ブルゴーニュ Bourgogne
・ロワール
・ローヌ
・アルザス
・フランス南西部
・ラングドック=ルシヨン
・プロヴァンス
・ジュラ
・ロレーヌ
・アン県のワイン・ビュジェ
・コルシカ
(あれ?どこかで見たことある!と思った方はすごいです!↓昨日の記事のコピペです!笑)
▼2.ブドウの品種 これは、ブドウの名前。
例えば、
・シャルドネ (Chardonnay) は、世界的に最も名の知られた白ワイン用の品種の一つである。
・カベルネ・ソーヴィニヨン (Cabernet Sauvignon) は、世界的に最も有名な赤ワイン用の代表ワイン用品種の1つである。
・ガメ (Gamay) は、主にフランスのボジョレー(Beaujolais ) で栽培される赤ワイン用の品種である。
などなど
▼3.製造元の名前
シャトー名、メーカー名
シャトーとは、Château ワイナリー(ワインを生産する建物)のことを指すことが多いです。
では、さっそく実践。
ラベルの読み方のコツは、大きな文字からチェックする!
---------第1問。------------------
こ、これは、大きな文字は・・・Bourgogne。
「ブルゴーニュ」、産地ですね! (正解!)
ブルゴーニュ・ルージュ・キュヴェ・プレステージ[2009]
詳しくはこちら→http://wine0629.blog13.fc2.com/blog-entry-758.html
---------第2問。------------------
大きな文字からチェックすると・・・
ニュイ・サンジョルジュ レ・ロンシエール(http://www.cyber-wineshop.com/winelist/fbgr11.htm)
ニュイサンジョルジュの中心部、『サンジョルジュの丘』と呼ばれる最高の1級畑が連なる部分に位置するロンシエール。
ブルゴーニュの、コート・ド・ニュイ地区、ニュイ・サンジョルジュ村です。
1er Cruとは、「一級畑」のこと。
こんな可愛い教会もあります。
Église Saint-Symphorien
Côte-d'Orとはフランス語で黄金の丘(あるいは傾斜面)という意味である。この名は、弁護士でディジョン議員・1790年国民公会議員であったシャルル・アンドレ=レミ・アルノーによって選ばれた。秋のボーヌ近郊の広大なブドウ畑が金色に埋め尽くされることから発想された名称である。wiki
ああ、ブドウの風を感じますね
---------第3問。------------------
これは、可愛い!大きな文字は・・・
Grand Bateau これは、4のオリジナルのブランド名ですかね。
シャトー・ベイシュヴェルそれはボルドーで最も美しい城として知られる名シャトー。そして「帆を半分下げた大帆船」のラベルで有名な、ボルドーワイン屈指の名門です。かつて大量の荷を積み込み、ジロンド河を行き交った大帆船(GRAND BATEAU)の船乗りたちは、ジロンド河岸に建つ海軍提督エペルノン公爵の城館の前にさしかかると、「ベッセ・ヴォワール」つまり「帆を下げよ」と叫んで提督への敬意を表し、この言葉がのちにシャトー名の「ベイシュヴェル」の語源となる逸話を生みました。
(http://www.netwave.or.jp/~sake-ml/w-bo-grand-bateau.htm)由来面白いですねー。
ラベルは奥深いのでまた復習するとして、
明日は、ワインのランクの話です。