NGというのは
ネオ・ゴシックを略してみました。
「ネオ・ゴシックといえば、
かならずと言ってよいほど、
正面ファサードに薔薇窓がみられる」
『パリ 名建築でめぐる旅 』P.107
ネオ・ゴシックといえば、薔薇窓
薔薇窓といえば、ネオ・ゴシック。
よし、薔薇窓NG!とおぼえようっと。
ノートルダム大聖堂のバラ窓。
そもそも、
ネオ・ゴシックは、ゴシック・リヴァイヴァルの一環です。
ゴシック・リヴァイヴァルとは、
1.ゴシック様式による新築=ネオ・ゴシックによる新築
2.建築途中のゴシックの続き
3.すでに建てられたゴシック建築の修復
あれ? そういえば、
ゴシックって? なんだったか・・・
復習すると、
スゲさんの「神の光」で
尖頭アーチ、リブ・ヴォールト、フライングバットレス。
つまり、サン・ドゥニ修道院であり、
パリのノートルダム大聖堂Cathédrale Notre-Dame de Parisです。
La basilique Saint-Denis
ノートルダム大聖堂
つまり、
ND大聖堂はゴシック建築であり、さらに、
ND大聖堂の修復は、「3.すでに建てられてたゴシック建築の修復」であり、
= ゴシック・リヴァイヴァルでもあるのかあ。ふむふむ。
(そういえば、ゴシック建築については
「学研 世界の建築 第5巻 ゴシック」」
という大型本が写真も解説も満載で面白かったです。
特に、飯田喜四郎先生の解説はとてもわかりやすいです。)
このネオ・ほにゃららシリーズは
他の建築にも応用されていて、
例えば、サクレ・クール寺院 (Basilique du Sacré-Cœur)は、
「ネオ・ビザンツ様式を大枠としながら、ディテールにはネオ・ロマネスク様式」p.109
という、ややややこしいことになっています。
サクレ・クール寺院には、
牛がモチーフのガーゴイル(!)もあるそうなので、
その、歴史とデザインが折衷する美を未来人として愉しみたいものです。