Comment te dire adieu ? - Françoise Hardy
「さよならを教えて」 フランソワーズ・アルディ
で、
ランボーのAdieuという詩は、K先生のblogにたびたび登場する。
引用されることが多いのが、
Il faut être absolument moderne.
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(ただ同時に、Il faut être absolument moderne.
「絶対に現代的でなければならない(ランボー)」
っていう気持ちは、変わらないんですけどね。)
[2010年5月27日木曜日 歴史とエムリン]
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こうなったら最後は、ランボーの引用で終わりましょうか。『フラ語ボキャブラ』という本の中でも、「座右の銘」候補としてお勧めしたものです;
Il faut être absolument moderne. 絶対に現代的でなければならない。
いいでしょ?
[2008年6月14日土曜日 I want to rock !]
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様式を壊し続けることが、モダンの本質であり、
ポップスはモダンであるべきだと考えているのです。
これって、ないものねだりでしょうか?
Il faut être absolument moderne.
絶対にモダンでなければならない。
とはランボーの一節ですが、
それこそが、たとえばバッハの深さは望めないポップスの、
ポップスだけが持つ価値だという気がしています。
[2010年11月2日火曜日 moderne]
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前後の文章を読まないと唐突だが、つまり、「いいでしょ?」っていうこと。
で、
さらに面白いなあと思うのは、
この、Il faut être absolument moderne. の日本語訳。
いま、手許にあるいくつかの本だとmoderneの主語が人になる。
「絶対に近代人であることが肝要だ」 秋山晴男 昭和37 世界文学大系43 筑摩
「断じて近代人でなければならない」 小林秀雄 1938 岩波 65版2002
「絶対に現代的でなければならない」 宇佐美斉 1996 ちくま文庫 9版2007
宇佐美の注にはこうある。「絶対に現代的でなければならない」 Il faut être absolument moderne.諸説あるが、ここは「白熱の時間」である現在に強く生きることこそが、時間性の超越につながる、という文脈で理解したい。
理解はできるが、初心者にはもやもやする。笑
人間という小さな枠の概念じゃないから、みんなの心にひっかかっているのでなないかと。←初心者
そして、詩の翻訳は人それぞれの好みもあると思うが、
幼い頃、いちばん最初に読んだものにかなりの影響を受けると思う。
フランス語で読めるようになった今でも哀しいけどそう思う。
K先生の場合はキャッチボール形式だ。
つまり、「いいでしょ?」っていうこと。