2009年6月27日土曜日

276 《Fleur de lys》




Montréal est la métropole du Québec au Canada.
モントリオールは、カナダの東部、ケベック州の都市である。

そうめんをゆでながら、このモントリオールの紋章にいる、
謎の生き物↓は何かなぁと考えていたのですが、

Armoiries de Montréal; représentation graphique utilisée par la Ville wiki

モントリオールオリンピックのマスコットが
Amik -という↓ ビーバーをモチーフにしたマスコット  だったので

"Amik" le castor a été choisi pour être la mascotte des Jeux Olympiques de Montréal de 1976.
"Amik" signifie d’ailleurs castor en indien. Le choix de cet animal comme mascotte n’est pas un hasard: depuis longtemps il est reconnu pour sa patience et son labeur.(www.olympic.org)
Amikはカナダ・インディアン語でビーバーという意味である。


なるほど、ビーバー! かな?

そして、そうめんを食べながら、
きょうずっと気になっていたのは、
その↓モントリオールの「紋章」なのです。


L'écu, pièce centrale des armoiries de la ville de Montréal wiki
(écu (紋章図形としての)盾、エスカッシャン 仏和大]


もちろん4つの絵柄それぞれに意味があるのですが、
・La fleur de lys des Bourbons, pour l'ethnie d'origine française, premiers occupants de Montréal;
・La rose des Lancastres, pour l'ethnie d'origine anglaise ayant conquis et développé la ville;
・Le chardon, pour les citoyens d'origine écossaise;
・Le trèfle, pour le groupe d'origine irlandaise.


左上のFleur de lysがなかなか奥深いのです。



・La fleur de lys des Bourbons, pour l'ethnie d'origine française, premiers occupants de Montréal;

◆フルール・ド・リス wiki 抜粋

La fleur de lys ou fleur de lis est un meuble héraldique, c'est l'une des quatre figures les plus populaires avec les multiples croix, l'aigle et le lion.

フルール・ド・リス(フランス語:fleur-de-lis もしくは fleur-de-lys;英語発音でフラ・ダ・リ)は、アイリスの花を様式化した意匠で、装飾的、象徴的に使用される。純粋な装飾である同時に、特に紋章の場合は政治的、王権的、芸術的、表象的、象徴的な意味をも持つ。

ヨーロッパの紋章や旗に数世紀にわたって無数に見られる一方で、フルール・ド・リスはフランス王家と特に深い関係を持つ。フルール・ド・リスはフランスの永遠のシンボルであるが、とりわけ王家の紋章と考えられて、共和国としてのフランスはフルール・ド・リスを公式には何にも採用しなかった。北アメリカでは、ルイジアナやケベック、他のカナダ行政区のフランス語圏など、かつてフランス入植地であった地とフルール・ド・リスがしばしば関係付けられる。フルール・ド・リスはまた、スイス・チューリッヒ州の都市シュリーレンのエンブレムでもある。

軍隊の記章やさまざまな組織のロゴにフルール・ド・リスが見られ、20世紀には世界中の様々なボーイスカウト・ガールスカウトの組織に採用され、バッジになった。建築家やデザイナーはフルール・ド・リスを、単独で、あるいは背景模様に繰り返して、鉄製品から製本までさまざまに使用することがある。宗教的な符号としては、フルール・ド・リスは聖三位一体の象徴であり、また特に受胎告知の場面では大天使ガブリエルを象徴する図像となっている。フルール・ド・リスは聖母マリアとも関連がある。

文学 :
フルール・ド・リスは、現代のフィクションに歴史的、神秘的なテーマを与えた。ベストセラー小説「ダ・ヴィンチ・コード」や、シオン修道会について述べた他の本などである。フランス文学には繰り返し現れる。よく知られたものにヴィクトル・ユーゴーの「ノートルダム・ド・パリ」、デュマの「三銃士」などがあり、犯罪者にフルール・ド・リスの烙印を押すという古い習慣(フランス語でFleurdeliser)が出てくる。エリザベス朝のイングランド文学では、アイリスの名として何世紀も使われ続けてきたが、時折ユリや他の花にも言及する。wiki



詳しいサイトはこちら

ヨーロッパ紋章学
http://ww2.enjoy.ne.jp/~tteraoka/heraldry/heraldry1.htm

「英王室の紋章 百年戦争前期」
http://www.geocities.jp/baseball_wind21/wind9/wind848.html
(NEXTの画像を押して読み進んでゆくと、紋章の遍歴が感受できてなかなか面白いです。)


〆(・愛・ )というわけで、図書館予約。
『紋章が語るヨーロッパ史』浜本隆志著 白水uブックス

それにしても、屋根裏部屋はとっても暑いので、最後にちょっぴり涼しくなる?映像を ざっぷーん!