2012年1月11日水曜日

建築14 アール〇◇

はまってしまった「建築」の素敵な本『パリ 名建築でめぐる旅 』をざっくり読む旅も最終回。

最後は、
アール・ヌヴォー Art Nouveau
アール・デコ Art Décoです。

『パリ 名建築でめぐる旅 』では14章です。

それぞれの特徴はまとめて3つだけ!

〇ヌヴォー: 曲線、植物
◇デコ: 直線


<歴史的側面など>

〇 アール・ヌヴォー
・鉄材の普及で曲線が描きやすくなった
・ヌヴォーな有名人は、ベルギーのヴィクトル・オルタ1861ー1947
・パリでは、エクトル・ギマール1867ー1942
・ギマール&ヌヴォーの代表建築は、メトロの地上入口!


この「メトロの地上入口」については、
別の本に載っていた面白い話があるのですが、
ちょっと長くなるので、また明日!


いっぽうデコは、その後けっこうすぐに誕生します。

◇ アール・デコ

・第一次世界大戦1914ー1918
→戦災復興→工業的、経済性のあるデザイン


アール・デコ的なものは2路線ある

A:ル・コルビュジエの「白い箱」
B:古典主義建築をベースに、簡素で+直線美

A
・ル・コルビュジエ1887ー1965
・代表デコ建築は、サヴォワ邸1928-31



1925年、パリで開催された、装飾芸術万国博覧会(通称:アール・デコ博覧会)で
ル・コルビュジエは、

「集合住宅の一ユニットである、エスプリ・ヌヴォー(新しい精神)館を出展し、「白い箱」近代建築運動(モダン・ムーブメント)を推し進めた」p126

一方で、
B
古典主義建築をベースに、
簡素+直線の建築群も出現していた。

そう、昨日のシャイヨー宮も
アール・デコだったのです。


他には、美術館パレ・ドゥ・トーキョー↑Palais de Tokyoも
デコB型です。


ちなみに、日本では、東京都庭園美術館↑がデコB型です。
そう、これがデコかあ。そう思って近いうち遊びに行くことにします。



ああ、建築の旅たのしかったなあ。

2週間で世界が広がった実感があります。

感受、感謝!

2012年1月10日火曜日

建築13 ぷち万博


1889年のパリ万博は、革命100周年。

この博覧会にあわせて建てられた、エッフェル塔。

建設中のエッフェル塔(1888年8月21日撮影)wiki

『パリ 名建築でめぐる旅 』のp118あたりを、
ざっくりまとめますと

La tour Eiffel


・73000トンの鋼鉄による新時代の建築

・総重量10100トン

・3層構造(2階はレストラン)

・基礎部分の幅は125m
(これは旧オペラ座の最大幅と同じですね)

・地味にすごいのは、斜めに昇るエレベーター!

・当時、世界でいちばん高い建物だった。
(当時、312メートル。現在は、324メートル)


個人的に注目する人物は、
モーリス・ケクラン
23歳でエッフェル社鉄骨構造物研究部長となり、技師のエミール・ヌーギエや、建築家のステファン・ソーウェストルとともに、エッフェル塔の設計案や鉄骨構造の計算に協力した。wiki

ケクランによるエッフェル塔の素描。1884年頃
Croquis du concept de pylône en métal, 1884



そして、E塔だけではなく、
パリ万博と建築は関連が強く

★1878年のパリ万国博覧会では、シャイヨー宮.。
(会場。セーヌ川を挟んで右はシャイヨー宮とトロカデロ広場(現在のシャイヨー宮は1937年万博の時に改造されたもの)、左がシャン・ド・マルス(現在エッフェル塔が立っている)wiki)


★1900年のパリ万国博覧会では、グラン・パレとプティ・パレ
     

グラン・パレGrand Palais
(ファサードは初期のボザール建築の典型例とされ、メインの屋根は鉄とガラス wiki)


プティ・パレPetit Palais
(イオニア様式の石柱や、壮大な入り口とドーム屋根は、川の対岸にあるアンヴァリッドと呼応している。wiki)

グラン、プティ、設計はどちらも、シャルル・ジロー。


そして、シャイヨー宮は、次の章にも関係があるのですが…
それは、また明日た!

2012年1月9日月曜日

建築12 ガルニエ


ややや!
『ルーヴル宮-パリを彩った800年の歴史』
Jean Claude Le Guillouの1ページ目をめくり、はっ!っとしました。
翻訳が、飯田 喜四郎!

『学研 世界の建築 第5巻 ゴシック』で
喜四郎先生の解説にうっとりしていたので嬉しいです。

そうして、読み始めた『ルーヴル宮-パリを彩った800年の歴史』は、
妹尾河童的であり、スティーヴン・ビースティー的であり
注もばっちり載っていて、絵でしか描けない世界、読み応えがあります。
お風呂で読むのは大きすぎるので、枕読します。

さて、
今日の建築は
Palais Garnier
旧・オペラ座
現、パレ・ガルニエ。

まず、何故、旧?なのか。

それは、バステーユ広場に
新オペラ座、

オペラ・バスティーユ(L’Opéra de la Bastille)ができたから。

旧・オペラ座は現在、設計者であるシャルル・ガルニエ(1825ー98)
の名前から、パレ・ガルニエと呼ばれています。

その、旧オペラ座。

時代はナポレオン3世の第二帝政時代。
ナポレオン3世や皇妃がお気に入りの建築家も参加していたコンペで、無名の若手、ガルニエが選出されました。当時、ガルニエは35歳(!)

結局、第二帝政下(1852ー70)には間に合わず、
「こけら落としは1875年1月15日に行われた」『パリ 名建築でめぐる旅 』p114


奥行き:173m 最大幅:125m 高さ:73.6m


ファサードの様式は、ネオ・バロック様式。
コリント式のジャンアント・オーダーの双子柱と
ふつうサイズの、コリント式オーダーを合わせている。

このGオーダーと普通オーダーの合わせ技の手法は、
ジャイアント・オーダーの手法を始めたミケランジェロが、
パラッツォ・ディ・コンセルヴァトーリで↑用いている手法だという。



旧オペラ座の内部は、ホワイエも、ネオ・バロック様式。


ほかに、同じネオ・バロック様式を用いている例としては、


パリ北駅(1861ー65)のファサード。
イオニア式ピラスターの双子柱です。
『パリ 名建築でめぐる旅 』では、12章です。
  

余談ですが、


ニース天文台(Observatoire de Nice)は、
シャルル・ガルニエの設計で、メインドームはギュスターヴ・エッフェルが設計したという面白い作品です。